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NBJ研修(1日目) 首都圏外殻放水路

NBJ研修(1日目) 首都圏外殻放水路

914日と15日の2日間、南信防災情報協議会(NBJ)の研修で、埼玉県と茨城県の施設を見学してきました。初日の首都圏外殻放水路を紹介します。

長野県に住んでいると「治水」や「防災・減災」という言葉からパッとイメージする土木構造物はというと、砂防ダムなど急峻な流れに対応した土木構造物になると思われます。一方、ここ埼玉県春日部市は関東平野を流れる江戸川と荒川に挟まれて水が抜けにくくたまり易い低平地に位置し、その内水氾濫・家屋浸水を防ぐために作られたのが首都圏外殻放水路です。

 

所変われば品変わるではないですが、こうした施設はなかなか長野県民の思いつかない治水施設ではないでしょうか。

国道16号沿いの5ヶ所に集水貯留できる立坑を掘り、さらに国道16号下にはそれら立坑を結ぶ長さ6.3㎞のトンネルを掘って、最終的な排水先となる江戸川の脇の調圧水槽まで結んだ施設が首都圏外殻放水路です。

「地下にこんな大きな空間があるのか!!」と感動すら感じてしまう場所でした。特に調圧水槽は「地下神殿」と呼ばれる高い柱が林立する広い空間に圧倒されます。 

 

ご案内いただきました江戸川河川事務所の皆様に感謝申し上げます。